いやー、ここ数日本当に暑い日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私の方はあまりの暑さに食欲が減少気味。平日はうどん、土日はそうめんと麺ばかりの日々が続いています。
今回ご紹介するのは、そんなうどんやそうめんとも相性バッチリ!?、さらには花火大会にもピッタリ(とお店が言っている)激レア新メニュー「バナナの天ぷら」です。
こちらの一風変わったメニューを提供しているのは、ITベンチャーではありません。
1905年に浅草大門で生まれた、創業100年を超す老舗の天ぷらや「丸中」。
天ぷらは結構好物なので以前から気になってはいたもののなぜか縁がなく、これまでお惣菜を買ったことがなかったのですが、何の因果か初体験が「バナナの天ぷら」になりました…
なおこのバナナの天ぷらは、少し前まで取り扱いがありませんでした。
来週7月25日と開催の迫った墨田川花火大会に向けて、仕込まれた老舗天ぷら屋の秘密兵器なのです(たぶん)。
その証左がこちらの店頭POP。
「花火大会 おすすめのフード」って書いてあるでしょ。
しかも「100円」の値札に隠れて見えませんが、この惣菜は「ソラマチ限定」かつ「1日限定15食」の瞬殺必至のW激レアお惣菜なのです(たぶん)。
が、この日はたまたま、珍しくたまたま、天文学的な確率でたまたま、良さをわかってくれる人がいなかったのか、閉店15分までに関わらず3つほど余りが…ということで”100円に値下げ”されていた次第です。
運命的な出会いを果たした「バナナの天ぷら」は、単なる老舗の大暴走なのか、歴史を変える名作なのか実食に挑みたいと思います!
こちらが陸揚げならぬ、皿上げされた「バナナの天ぷら」。なんだかでかい唐揚げのようです。
包丁で切ってみるとこんな感じ。
当たり前ですが、バナナです。衣は比較的薄めで、バナナぎっしり。なんとなくナマコにも見えます。
いよいよ実食!と思ったのですが、最初に悩んだのが温めて食べるのか、そのままで食べるのかということ。天ぷらと聞けば温める気がしますが、バナナと考えると温めない方がいい気が…すでに帰宅後だったのでお店に聞くわけにもいかず、悩んだ結果「そのまま」と「温め直し」の両方で食べてみることにしました。
まずは温めず、そのままで食べることに。
食べ歩きではないので棒は抜いてしまい、箸で一口パクリ。
まずはやや硬めの衣の食感、次いでバナナのすっぱさが、そのまま食べ続けていると最後にバナナの甘さがやってきます。
いい意味でも悪い意味でも、衣には食感以外の存在感がなく脂っぽさを感じることもありません。
基本的には衣の硬さとバナナのすっぱさが印象に残る変わった味。
「うーん、やはり温めて食べるのが正解か?」と思いつつ、店頭の写真を再度見てみると、POPの下に「ほっくり甘酸っぱい!加熱するとおいしい」の文字が…
「こっこれは…食べ方が誤っていただけで、加熱すれば美味しさ倍増に違いない!」と期待しつつ、トースターで加熱して食べてみることにしました。
結果ですが、温めたことでバナナは果肉が柔らかくなり、酸味よりも甘みが引き立つようになりました。口の中での味の広がり方が酸味→甘みではなく、甘み→酸味と逆転し甘みが中心に。
一方で先ほどまで存在を主張していなかった天ぷらの衣が少しあぶらっぽく、くどさが残るようになってしまいました。
たとえるなら、甘みがあって油っぽさがないヘルシーフランクフルトな感じでしょうか。
満腹感はあるのですが、私的には味は微妙な一品でした。
とは言え「バナナの天ぷら」が食べられるお店はそう多くないと思いますので、墨田花火の日は「バナナの天ぷら」片手に花火見物されみてはいかがでしょうか。
◆販売店舗:天ぷら 丸中
◆賞味期限:購入当日
◆お値段:175円(税込)
◆ソラマチ限定:YES
◆おすすめ度:★(すみません…あくまで私見です。揚げたてだと美味しいのかもしれません)